2020年7月6日

プラレール 超スピードシャーシと通常シャーシの違い

◆超スピードシャーシを入手できる商品(執筆時点)
レバーでダッシュ!! 超スピードドクターイエローセット
レーンがクロス!E5系新幹線はやぶさベーシックセット
S-16 レールで速度チェンジ!! E5系新幹線はやぶさ
S-17 レールで速度チェンジ!! 超電導リニアL0系

◆超スピードシャーシとは?
公式の説明から引用
超スピードドクターイエローは、ギア比の変更により、 従来型プラレール3両単品(S-01~S-60)の高速モードを上回るスピードで走行することができ、従来型プラレールのLowスピードに対し、最大約2倍のスピードを実現しています(2018年2月現在)。

◆通常シャーシについて
プラレールのシャーシはLowスピードとHiスピードの2段階にギア比を変えられる物が多い(執筆時点)。また、超スピードシャーシについてもギア比を2段階に変更することが可能。

◆通常シャーシのギア比を測る!

歯車の名前としてアルファベットを割り振りました。数値は歯の数です。
伝達経路は、
A→B→C→D→E→F→G→H→I→J→K→L→M→O→P→Q(Lowスピードの場合)
A→B→C→D→E→F→G→H→I→J→K→N→O→P→Q(Hiスピードの場合)

・ギア比計算結果(x:1のxを計算する)
(22/10)*(24/10)*(24/10)*(24/10)*(16/24)*(16/14)*(20/12)*(18/14)*(14/18)=約38.62 (Low)
(22/10)*(24/10)*(24/10)*(24/10)*(16/24)*(16/14)*(16/16)*(18/14)*(14/18)=約23.17 (Hi)

ギア比と速度の関係を簡単に説明することはできないがとりあえず大雑把に反比例の関係にあるとすると、LowスピードはHiスピードよりギア比が1.66倍ほど大きいので、HiスピードはLowスピードの1.66倍の速度で走れることになります。

◆超スピードシャーシのギア比を測る!

伝達経路は通常シャーシと同じですが、歯数が異なっています。

・計算結果
(22/10)*(22/12)*(24/10)*(24/10)*(16/24)*(16/14)*(22/10)*(18/14)*(14/18)=約38.94 (Low)
(22/10)*(22/12)*(24/10)*(24/10)*(16/24)*(16/14)*(16/16)*(18/14)*(14/18)=約17.70 (Hi)

通常シャーシとの比較で言うと、Lowスピードではほぼ変わらず
Hiスピードでは1.3倍の走行速度
になります。

公式の文言の「従来型プラレールのLowスピードに対し、最大約2倍のスピードを実現しています」とは確かに嘘ではないのですが、Hi同士の比較では1.3倍くらいなので、たぶん買った人のほとんどが「あんまり変わらないじゃん」と思うことでしょう。

◆ギア比の改造
改造によりギア比を小さくすることもできます。

●方法1
歯車F-Gを取り除き、歯車EとHを接着剤か何かで貼り付ける。これにより理論上5.76倍高速化できます。簡単なのでプラレール改造界ではよく行われる。
●方法2
歯車M-N-Oとギアチェンジ用のパーツを取り除き、歯車K-Lを上下反転し、歯車K-LとPを接着剤で貼り付ける。これをやるとHiとLowの概念がなくなり、従来Hiに対して1.29倍高速化されます。ただしギアチェンジ用パーツは電源スイッチも兼ねているので配線も改造しないと電源を入れられなくなります。
●方法3
これは通常シャーシでのみ可能です。歯車F-Gを取り除き、歯車B-Cを上下反転して歯車Aの上側に置く。シャーシ底の突起が干渉するので切断して取り除く。効果は方法1と同じ5.76倍で接着剤がいらないメリットはあるがタイヤの回転方向が逆転するので配線を変えるなどしてもう一回逆転させる必要がある。

・方法1を施工後のギア比
通常Low: 6.70
通常Hi: 4.02
超スピLow: 6.76
超スピHi: 3.07

・方法2を施工後のギア比
通常: 18.02
超スピ: 13.77

・方法1、2を施工後のギア比
通常: 3.13
超スピ: 2.39